地盤等について(その2)
地盤等について(その2)
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■地盤等について(その2) 不同沈下等
怖い不同沈下について
- さて、基礎工事以前の問題として気になる地盤の状態ですが、これをきちんと調べて対策を取っておかないと、後に家が傾いてしまったなどの深刻な問題となってしまします。
- 地盤沈下のなかで、よく問題とされるものに「不同沈下」というものがあります。様々な諸条件により、沈下量の異なる沈下のことをいいます。
- 不同沈下の原因は地盤の不均質性から来る場合が多いといえます。
地耐力が不足することにより沈下が起きるわけですが、軟弱地盤そのものの問題よりも、土質の異なった地盤にまたがって建てられた場合が不同沈下を起こしやすいといえます。
土質の異なった地盤に建てられた建物
- 上記図のように、土質が異なると建物の荷重が不均等にかかり、局部的な沈下となってしまいます。
- このような事を防ぐためには、家を建てる場所の「地盤調査」と「現地調査」をきちんとすることが重要となってきます。調査不足からくる不手際は避けなければなりません。
- ただ、例えば阪神淡路大震災などの大きな地震がきた場合は、いくらきちんとした調査も工事も行っていたとしても、大自然の力の前には人間のやることはあまりに無力です。
しかし、これらのことをきちんと行っていないと、そのような大きな地震が来る以前に問題が起きてしまいますし、たとえ大きな地震が来ても最低限の被害で済みます。
- なお、不同沈下は同一の土質の軟弱地盤でも起きます。
異なる土質の上に建っている場合のほうが確率が高いというだけです。
- 地盤沈下そのものは、地下水の汲み上げからくるものや、造成不良からくる場合などもあります。
- また、水分を多く含んだ「粘性土」の場合、荷重が掛かると徐々に時間がかかりながら水分が排出され、徐々に沈下して行く現象があります。これを「圧密沈下」といいます。
- これに対して、水分を多く含んだ「砂質土」は、荷重が掛かると水が一気に排出され、すぐに沈下が起き、すぐに終了します。これを「即時沈下」といいます。
- どちらとも、荷重をかけた事により水分が減った分、体積が減るために起こるものです。