和室とお年寄り
■和室とお年寄り
- お年寄りの方といえば和室というイメージですが、必ずしも和室が高齢者や中高年層に向いているわけではありません。
- 特に足が悪くなったお年寄りの方には負担も大きい。
また、布団をたたんでの上げ下げは重労働ですし、よく換気をしていないと衛生上もよくありません。(もちろん、家族のフォローがあるならば十分補えますが)
- ですが、やはり和室の落ち着きは捨て難いものです。
掘りごたつにするのも足の負担を低減するのに役立ちますし、最近たまに見られる、和室をリビングの一部として設けるプランもあります。
- フローリングとソファーのリビングの団欒スペースの横にオープンで畳敷きの空間を設ける手法です。
その場所をお年寄りの方が主たる活用とする場合は、あえて畳敷きの部分を高くしてフローリングの部分から腰掛けられるようにする計画も、ひとつのプランとして検討する価値があると思います。
- 足が悪くなった方の場合、腰掛けられるのは楽です。
よく使う場所が腰掛けられ且つ、落ち着いた和室の佇まいでもある空間は、個性のあるリビングプランと合い重なって素敵な間取りとなる可能性を秘めた、ひとつの方法と考え方です。
- また、お年寄りの方の寝室はベットを置き洋室とするのが現実には向いています。
床や壁の造りにより和室とは違いますが落ち着く部屋造りはできますし、家の大きさに余裕があれば寝室とは別に座敷を設けることも可能です。