建築用語集「は行」の用語
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■「は」から始まる用語
■ブラケット
足場材の部材の一種で、長尺の足場板などを載せるための単管パイプ等に取り付ける鋼製の腕木。
■バイブレータ
コンクリートを型枠に流し込む時、型枠の隅々まで行き渡るように振動を与える機具。
■バキュームブレーカー
サイホン作用により飲料水系の配管に逆流しないように設けられている器具。
■羽子板ボルト
ボルトの端が羽子板のような平板状になっているボルトで、大梁と小梁などを緊結するために使うボルト。
柱と胴差しなどは普通の棒状の片引きボルト(一般住宅では8寸)か両方にネジが切っている両引きボルトを使う。
■バックアップ材(ボンドブレーカー)
目地コーキングなどのシーリング防水工事に使われる補助材。
充填する深さの調整や3面接着の防止(基本は横2ヶ所の2面接着で、底面を含んだ3面接着にすると目地部の伸縮にさらに底面から引張られる作用が起き、切れたり剥がれたりの原因になる)のためにシーリング材と密着しない発泡ポリエチレンなどの材料が用いられる。
■ハートビル法
ハートフル・ビルディング。高齢者や身体障害者にやさしい設計を配慮した特定建築物の建築の促進に関する法律。
不特定多数の人々が利用する建物に対し、建築主に設計に関する考慮の努力義務を定めています。各補助や優遇措置が受けられる。
■羽目板張り
板を羽重ねにしないで実継ぎなどで平らに張って行く壁板等の張り方。
■火打ち
水平に直交する部材の交差する所に斜めに渡す部材。床面などのひねりに対する水平耐力を保つために設ける。
最近は剛床板(厚みのある構造用合板)を直接、梁上に貼り付けて耐力を保ち、火打ちざいを省略している建物も多い。
■腹起こし
矢板や型枠の桟などを支える横材。
桟同士に直交するように流した横材で、桟を全体で持ち合いさせる役割をする。
■パラペット
陸屋根などに設けられる手摺状になった壁あるいは屋根の一部。
■ハンチ
梁や柱の交わった所の斜めに太くした部分。ボックスカルバート(函渠)などの両角に設けてある。
■ひねり金物
垂木と桁などの浮き防止の結合金物。
■広小舞
化粧軒先の納まりに用いる材で化粧垂木の鼻先に取り付ける横材。
化粧の見え掛りをよくする役割と、この上に鼻先から5分ぐらい手前に瓦座を付けて瓦の据え付け(強度も含めて)をよくする役目がある。
■ピロティー
建物の1階部分などに壁体を設けず、柱のみで支える構造。
■不同沈下
建物は自重や地盤の条件がどの部分も一定とは限らない。その部分的な条件の違いで場所により沈下量が違ってくるために亀裂や大きな破壊が起きる事がある。
このように沈下量の異なる沈下を不同沈下という。
■ベタ基礎
柱の下だけでなく基礎を全体的にスラブ打ちする基礎の工法。
■本足場
前後全てに建地を設け建地から建地に転ばしを入れその上に板を載せる構造の足場。
■番線
足場材の結束用のなまし鉄線。
丸太足場などはこの番線を使って結束するが、現在では丸太を使うことが非常に少なくなり、丸太足場を組める職人さんも減ってきました(若い鳶職人には組めません)。
■ペントハウス
屋上に階段室や機械室などを設けるために突き出した部分。塔屋。
■方形屋根
水平の棟がなく屋根の頂点から四方に棟の降りた寄せ棟屋根。
■番付け
骨組みを組み立てる時に場所が解りやすいよう墨付けの時につけておく番号。
横(桁方向)に、いろはにほへと・・・。縦に(妻方向)一二三四五六・・・。(地域の習慣により逆もあるようです。)
「ほノ三」だとか「よ又五」などと番付する。
昔は絵番付けなどもあったようです。
ちなみに、真っ先にの意味で使われる「いの一番」というのは、このような昔からの番付けから来ています。(建築に限らず、昔は様々な用途の番付けに使われていました。)
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