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養生シート等の課題

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養生シート等の課題

■工事現場で足場が倒壊する事故等をたまに耳にすると思います。

これは、主に突風での突発的な大きな風の影響等で倒壊に至る場合が多いです。
足場に設置している養生シートが強い風の影響を受けて倒壊してしまう構造です。


  • ちなみに、足場での作業、並びに足場組み等でのシート養生、及び撤去等に明確な基準というものはありません。
  • 強風・大雨・大雪等の悪天候のため、作業の実施について危険が予想される時は、作業を中止するなどの規定は当然ありますが、程度や訪れる日時等の予測不可能な自然の天候に対する養生等の明確な対処基準などつくりようがないです。
  • また、そのような悪天候時の点検項目等はありますが、変更や悪天候の事後での点検の項目です。
  • 作業前の点検等も義務付けられましたが、単に日常的点検で突発的な悪天候には対応などできません。
  • 風速に限って言えば、かなり安全側に数値的な厳しい基準を設けることは可能ではあるかもしれませんが、それでは作業がストップしまくりになりますし、仮設に関する費用・手間も莫大なものになるでしょうから、非現実的といえるでしょう。
  • 台風時や季節的に強風が多い時期などは常に警戒するでしょうが、穏やかな気候時に突然の台風並みの突風が吹いたら、なかなか対処は難しいと思います。
    養生シートなどは直ぐに短い時間で撤去するなど簡単にはできないですから。




  • それと、日曜日等の休日の場合(建築業界では日曜日でも頻繁に仕事をしていますが、休みの場合ももちろんあります)では、養生シートの撤去作業も曖昧になってしまう部分もあります。
  • その日に強風が吹いている場合などは現場監督なりが職人の組に連絡を取り養生シートの解体等を促さなければならないでしょうし、本職の方も常に気にしていなければならない事ですが、足場屋さんが、もしたまたま休みの日だったなら親方も従業員を呼び出すのにも苦労するでしょうし、皆が出かけていたりしたら非常に難儀なものとなります。
  • また、足場屋等の職人の組も、どこか1ヶ所だけが現場ではありません。他にも色々と現場を持っているのは当然ですから、他の現場の養生の撤去も考えなければなりません。
    どこの現場がより危険で、どこの現場の撤去を優先しなければならないかも判断が難しい。全部の現場の撤去を同時に行うことなど不可能ですから。
  • また、養生シートなどは、緊急時等は、請け負った足場屋さんだけに拘らず、監督を含め現場にいる人間皆が協力して外さなければなりません。
    自然は待ってくれませんから。
    この当たり前の事を理解していない監督等もけっこういます。
    自分らはやらずにあくまでも請け負った足場屋さん「のみ」にやってもらおうと考える輩も多い。
    緊急時ですからそんな考えでは駄目なのですが…
  • 資格を持った専門の人間がやらなくてはならないと屁理屈をこねる輩もいそうですが、後の被害を考えたらそんなマニュアル的なことは言ってられない。
  • それと、日曜日ですから、協力してくれる他の職種の職人さん達も少ないか、あるいはいない可能性もあります(現場監督等を含め)。




  • 足場のような弱い仮設物の悪天候時の対策は今現在の時点では、完全な対処等は様々な要素から現実にはかなり難しい部分があります。
    四方を囲んでいるものと違って、特に1面のみで単独で建っている足場は非常に危険なのですが、現実的には自然の猛威に対処することは様々な事由からできていません…
  • いつ来るか分からない大きな地震時なども対処などは不可能です。
    元々が本体の建物などより構造的にはるかに弱いもので、「狭い幅で単独でたっている」仮設のものを使用しなければ物事が進んでは行かないのが建設・建築の物造りの現状であることから、大きな自然災害には無力であるといえます。
  • 無足場工法があらゆる現場で可能となれば別でしょうが、それは今のところ現実的ではありません。
    足場の養生等に関する問題は、風等だけに限らずそれに関する色んな物事に対し、まだまだ課題が多いといえるでしょう。

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